スノープリンス 禁じられた恋のメロディ

こんばんは。スノプリ見て来た。すごかった。
ネタバレになるから細かい内容は書かない（というより何度も見に行く気になったのであまり掘り下げて思い出したくない）けど、誇張じゃなく、今まで見た映画とドラマ全てひっくるめて、生まれてから一番泣いた。
数えてないけど10回は泣いた。ちょっとウルッて来たのも入れると、ほとんど始めから終わりまでずーっと泣いてた。
年齢的なものもあると思うけど（年取ると涙もろくなる、これほんと）、ここまで泣いたのは初めてで、終わってからも余韻が残って、なんとも言えん気分だった。
その後スタンディングライブ行く予定があったので行ったけど、ぜんぜん頭に入らず。失敗した(笑)。
てか友達に「スノープリンス見に行こう」と言えず（なんか年齢的に恥ずかしい）、かといって家族と行くのも（泣くのが予想できたから）イヤで一人で行ったんだけど、一人で行って正解だった。タッキーと慎ちゃんが「大事な人と行って下さい」って言ってたけど、マジであんまり親しくない人と行くと思いっきり泣けないので、気にしないで済む相手か一人で行くのがお勧め。私は一人で何回も（泣き止むまで）行くと決めた。
というか私が行った映画館がめっちゃ老舗（チャップリンの黄金狂時代とかもリアルでやってたらしい）なのでかもしれないけど、客のほとんどがover60で、若くても同伴で来てるその娘って感じで、はっきり言って学生は1人もいなかったと思う。初日の土曜の昼いちなのに！びっくりした！あんなに子供たちにアピってたのに、客層がこうなるとは。もちろん子供は1人もいなかった。（他の映画館がどうかはわかんない。多分いまどきの映画館の方にいっぱい行ってると思う）
でもかえって雰囲気が良かったと言うか、昭和１０年代のストーリーとじいちゃんばあちゃんのまったりしたムードがあいまって、なかなかいい空間だった。なにせ、みんなが同じところで同じように一斉に泣くので、無言の連帯感が映画館中に溢れてた。なので、途中から、あの映画がいいんだか映画館がいいんだかわからなくなってきた。ていうか多分両方で、あの映画と映画館のレトロなムードの相乗効果でなおさら泣けた気がする。なのでこの映画はこれからもあの映画館で見ることにした。かなりクラシックなムードだけどそれがいい。ていうより他の映画も（映画によるけど）あそこで見たくなった。今まで小品しかやってないので行ってなかったけど、あの映画館のファンにもなった。

今だから言うけど、映画自体は大して期待してなかった。多分1回は泣けると思うけど、何回も見る気にはならないだろうと思って、とりあえず３枚買ってた。慎ちゃんのかわいい顔がずーっと見れてもうけもの程度に考えてた。これも今だから言うけど、今までの経緯から慎ちゃんの演技自体は棒だと予想してた（ごめんなさい）し、TVで見てる小山さんの言動からは、こんないい脚本書くとは思えなかった。セリフも雑誌などで見る限り、めっちゃ狙ってる感じで、「そんな思う壷にはまらんだろこの年で」と思ってたんだけど、すごいはまった(笑)。
泣かせる演出と泣かせるセリフと犬と子供に狙い通り完璧にはまった。でもそれを、子供や若い子がどう思うかはわからない。私が若かったらここまで泣かないかも知れないしなんとも言えないけど、とにかく私はすごく良かった。ひたすら泣けた。映画館で泣いたのなんか私の記憶では初めてだよ。

そして慎ちゃんが思いのほか良かった。ほんとに寒いのとか、おなかがすいてるのとか、心細いのとか、疲れてるのとかが演技じゃないからかもしれないけど（1ヶ月そこに寝泊りしてたと言ってた気がする。ホームシックの話とかなんかの雑誌で読んだ）。
それと慎ちゃんの年齢なりに草太から学ぶ部分がいっぱいあったみたいだし。慎ちゃん自身が特別演技派じゃなくても、監督がちゃんと草太としてうまく演出して撮ってくれたのと、やっぱり慎ちゃんの顔がいい。演技以前に慎ちゃんの顔は人を惹きつけて、話にひきこませるだけの力がある。生まれつきそういう人はいる。だから第一印象で決めたと言うのが最初から決まってたかどうかは別として、納得できる。それと、やっぱり慎ちゃんは体を使っての表現力がすごくある。走ったり歩いたりいろんな動作ひとつひとつにひきこまれるし印象に残る。いきいきしてる。

とにかく私が想像してたよりもずっとずっと映画も慎ちゃんの演技も良かったのですごく嬉しい。そして他の映画館の様子がわからないのでなんとも言えないけど、私はもしかしたらいい映画館にあたってラッキーだったのかも知れなくて、できれば慎ちゃんファンがキャーキャー言ったり、ちっちゃい子供が走り回ったりする状況でないといいなと思う。ほんとにすごく良かったから。

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